ろうけつ染め×デザイン書道~和歌を染める~その②

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ろうけつ染め×デザイン書道~和歌を染める~その②

さくらみ代表からのお知らせブログ

2018/12/05 ろうけつ染め×デザイン書道~和歌を染める~その②

神戸六甲アートスペースさくらみ代表 松本みのぶです。

 

先日、変体仮名を用いて書いた(描いた?)和歌をアレンジして、ろうけつ染めで染めるデザイン書道をご紹介しましたが、

 

和歌×変体仮名をろうけつ染めで表現しています「ろうけつ染め×デザイン書道」①

 

その続きを…

 

 

こちらは、写真では実際の作品よりちょっと緑の色が明るく出すぎているのですが(もう少し実際の作品は、青みが強いです)、

 

皐月(さつき)待つ 花橘の 香をかげば 昔の人の 袖の香ぞする    

                     古今和歌集   詠み人知らず

 

【現代語訳】 五月がみどころの花橘の香をかぐと、昔の恋人の袖のにおいがすることだ。

 

これは、『伊勢物語』の中でも紹介されている ものすごく有名な古歌です。

 

いろんな人が引用したり、オマージュ作品を作ったりしています。(古文の世界では「本歌取り」と言います)

オマージュ作品が多数作られるということは、当時の人にとっては「スタンダード歌謡」みたいなものだったというわけです。

 

つまり、「五月待つ」という言葉を発したとたん、当時の人はオートマティックに脳が条件反射を起こして、花橘のよい香りがあたかも現実に立ち上っているのを嗅ぐかのような・・・

平安朝のバーチャルリアリティってそんな感じかなって思うんですけど。

 

 

そんなわけで、文字の色は花たちばなの白い色。花芯が鮮やかな黄色なので、白い文字に黄色をぼかしました。

 

それから、「花橘」って当時の女性の装束の裏表のかさね(=合わせ)色目にもあるんですよ。

季節は四月から五月。色は表朽ち葉 裏青。

当時の「青」は現代の「緑」に近いです。

 

この作品は、女房装束の合わせの色目としても楽しんでいただけたらなと考え、作りました。

 

 

 

こちらは、万葉仮名をアレンジしたものです。

 

※万葉仮名とは、大昔、日本語を表記するために漢字の音を借用して用いられた文字のことです。(音を当てているだけなので、文字の意味は関係ないのです)

 

 

 

熟田津(にきたつ)に 船(ふな)乗りせむと 月(つき)待てば 潮(しほ)もかなひぬ 今H漕(こ)ぎ出(い)でな

万葉集  額田王

 

【原文】熟田津尓 船乗世武登 月待者 潮毛可奈比沼 今者許藝乞菜

 

【訳】熟田津で船を出そうと月を待っていると、いよいよ潮の流れもよくなってきた。さあ、今こそ船出しよう。

 

 

墨で紙に隷書体を用いて書いたものを、一字ずつカードのようにばらばらに「解体」し、布の上に放り投げて文字通り「チラシ」てみたものです。

布にそのままトレースしたので、裏向きの文字もあります。

 

船出に向けての、気持ちが高まっている感じが伝わってくるといいなあと思いつつ作ったものです。

 

 

説明するとなんだか理屈っぽくなってしまうのですが、

 

和歌って、色とかさわりごごちをものすごく感じられる媒体だと思うんですね

色と形を、うるさくない程度に、私なりに解釈したものとして、作品を作っていきたいと思っています。

 

ろうけつ染め×デザイン書道の体験教室の様子です!

 

 

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